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至高のブリティッシュサウンド

当ブログはじまって以来、とある方からポツリ・・とですがレビューリクエストにも似た一言を有難くも頂戴仕りました!^^

しかし、その一言を頂いてからレビュー作成にえらい時間がかかってしまいました。

最初にそれをお詫びさせて頂きたいと思いますm(__)m

映画Trainspotting-Soundtrack  ★★★★

試聴する


I : トレスポという映画

ドラッグ、クラブカルチャー、SEX・・・

良くも悪くもこれぞイギリスという映画。

主人公はドラッグを日々の傍に置く麻薬常習者レントン(ユアン・マクレガー)。

普通に生きてる限りおよそドラッグには縁がない我が平和大国ニッポンにおいては、この映画が描くドラッグが馴染んだ文化と日常そのものが新鮮に写る。

話は麻薬に溺れた主人公がその馬鹿らしさに気付き、一時は更正するが、結局最後まで麻薬の因縁に取り付かれた仲間に振り回されトラブルに巻き込まれていくというもの。

その様子は『麻薬って何と阿呆らしいものなのか』という麻薬という存在への批判を仄めかしながらもノードラッグの日常には簡単に戻ることのできない麻薬世界の依存性をリアルに語っている。


安易なSEX。麻薬に耽る間の赤子の死。エイズにかかって逝った友人。

おかしくも哀しい麻薬に翻弄される若者たち。

喜劇にも似た悲劇というイメージが漂いながら物語は進む。


そして劇中でも、私の脳裏に焼き付いて離れないシーンは、終盤立て続けにやってくる。

一つ目はレントンがベグビー(ロバート・カーライル)に煙草を催促され、躊躇しながらも自分で火を付け、渡すシーン。
後に世に羽ばたく二人の俳優、ユアン・マグレガーとロバート・カーライルが織り成す、会話を一切挟まぬ遣り取り。
これがズルイくらい格好良い。煙草という小道具だけでここまで魅せれるものなのか。


二つ目はレントンが麻薬取引を経て儲けた金を、早朝に紛れて持ち逃げするラストシーン。
静かに流れ出すBGMはUnderworldの『Born Slippy』。
これが朝焼けと、未来へ歩き出すレントンという状況に見事にハマって何とも爽快な気分にさせてくれる。
作中に漂うどんよりと濁った遣り切れない空気を払拭させるカタルシス。
たった1曲で場面を変質させる・・『Born slippy』にはその力あった。
この映画・・更にはこのラストシーンの影響もあって『Born Slippy』はUnderworldの代表曲としての確固たる地位を築き、テクノ界においても数々のアーティストがリミックスを手がける文字通りアンセムと言える存在になる。

そしてBorn slippyに限らずトレスポという映画そのものも、後に様々なメディアに影響を及ぼす作品となっていく。

特にクラブ(≒ドラッグ)に親しみがある者にとって、今でも『トレスポ』は特別な存在なのだ。

Ⅱ : サントラレビュー

①Lust For Life / Iggy Pop  ★★★★
先陣を斬るのはIggy Popの代表曲。ブリット・ポップ爆発といった言葉がぴったりの軽快なナンバー。単調だけど妙に頭に残る。そんな曲。

②Deep Blue Day / Brian Eno ★★★
①から一転、緩やかなダウンビート。
例えるなら朝目覚める前のまどろみ。
ただ、この曲が挿入されるのは便所に落とした麻薬を拾うために、ベンキの中の海に潜るという最低のシーン。でもそれがやけに幻想的な世界だったりする。

③Trainspotting / Primal Scream ★★
映画主題でもあるTrain Spotting。奏でるのはPrimal Scream。
 ②より更に暗鬱で落ち着いた曲。

④Atomic / Sleeper  ★
ブロンディーの同曲のカヴァー。ディスコナンバーと言えば聞こえがいいが、悪く言えばこのアルバム内でも一際古臭い曲。

⑤Temptation / New Order ★★★
ニューウェーブと言えばやっぱりニューオーダー。
シンセをふんだんに用いたTemptationは、実にニューオーダーらしい爽快な一曲である。

⑥ Nightclubbing / Iggy Pop ★★
①から再びIggy Pop。Nightclubbingという大人のテーマをジャズテイストで表現している。渋い。

⑦Sing / Blur ★★☆
ここでBlur。UKらしいスローテンポでぼやけた音。

⑧Perfect Day / Lou Reed ★★★★★
Born slippyが陽ならば、こちらは正に陰の名曲。
若者視点のこのアルバムでも一際荘厳で威光を放つ。
劇中ではレントンが麻薬による幻覚を見るバックで流れる。ラリってるレントンにとっては、その日は美しい「Perfect day」だったのかな、と思ったり。
余談だが、この時レントンが味わった床にずぶずぶと堕ちていく感覚は私も就寝前によく感じる。

⑨Mile End / Pulp ★★★☆
コミカルだけどそれがやけに切ない曲。

⑩ For What You Dream Of [Full On Renaissance Mix] / Bedrock ★★★★
重厚なダウンビートテクノ。低音を強化して聞きたい。中盤から入るボーカルがいい感じ。

⑪2:1 - Elastica ★☆
安っぽい。残念だがこの一言に尽きる。

⑫ A Final Hit / Leftfield ★★☆
エレクトロニカのような落ち着いたテクノ。ここで落としてるのが、次の⑬の爆発を引き立てる。

⑬ Born Slippy [Nuxx] / Underworld ★★★★☆
「ボンスリ」の名で親しまれる猟奇的キラーチューン(何
希望に満ちた静かなintroから幕を開けていく四つ打ち。
「ラーガ、ラーガ、ラーガ(ビール、 ビール、ビール)」というイっちゃってる歌詞が耳に残る怒涛の中盤。ビートがアグレッシヴに攻めてくる終盤と起承転結もばっちり。

⑭Closet Romantic / Damon Albarn ★★★
ラストはブラーのメンバーでもあるデーモンの一曲。
悲劇も麻薬の前では喜劇になり得る。そんなこの映画の退廃的な明るさを上手く表現してる曲。



ポップであったり、テクノであったり、このアルバムはUKの色んな音楽の要素がこれでもかと詰め込まれている。蒼々と名を連ねるアーティストもそれを物語っている。

故に洋楽入門としては最適な一枚。良質な楽曲、特に①、⑧、⑬と言った曲が一枚に入ってるだけでもサントラしても間違いなく名盤。

ただ多様なジャンルの音楽を一枚に凝縮したせいで、個人的には「纏まり」として欠けてる気がしないでもない。
特に⑩、⑬と言った攻撃的な四つ打ちが浮いてしてまっている。

よって「アルバム全体」として★★★★とさせて頂きました。



最後になりましたが、今回ネタを提供して頂いた某氏、改めまして有難うございました!m(__)m

ただ私の貧相な語彙力ではこれが精一杯でした・・orz

【次回レビュー予告】

め組の大吾 / 曽田正人
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この2ちゃん風のスタイル良い!!!
一瞬どうやって記事を見るのか悩みました。
多分自分がレビューリクエスト(のようなもの)をした某氏と思われます。
わざわざ拾って頂き丁寧なレビューまでしていただいてどうもありがとうございます。
ていうか迷惑だったらスイマセン。

自分自身3月にこのサントラを買いました。
ちなみに中古CD店で買うのがジュードクオリティー。
あの掘り出し物感がたまらない。まあ値段が最たる理由ですが・・・。
トレスポを観た時から音楽がいいなぁーとサントラを買おうと考えてました。
「Deep Blue Day」の場面とは真逆な爽やかな感じとの妙なマッチ感や、
エンディングで流れる「Born Slippy」は場面と共に特に頭に残ってます。
そして何より「Perfect Day」
この曲のためにアルバム買ったようなもんです。


次回は「め組の大吾」のレビューですか。
漫画を全巻持ってる自分としては非常に楽しみです。あの熱さはたまりませんね。
五味さんのモデルはニキ・ラウダらしいです。(ラウダは良く知りませんが・・・)
ちなみに荒さんはプロスト。こっちはそっくりですね。
さすがに作者がモタスポファンなだけあって、五味さんのカムバックの話はF1にも
通ずるものがありますね。「地獄に戻る~」等のセリフを観てザナルディのエピソードを
見るとアイセンサーからオイルが・・・。
ホントドライバーってのは技術云々もそうですが、場合によっては命を失いかねない
レースをこなす精神力も凄いんでしょうね。


書き終えて気付きましたが、モナコを観終わって妙なテンションでのコメント
しかも酔っ払ってるんでいつも以上にグダグダです。

>ジュードさん
またまた遅れまして・・

いえいえ。私自身もレビューしていて楽しかったです。何より懐かしかったですw

前バニラスカイを挙げましたが・・いやいやサントラとしての知名度、ラインナップならこっちの方が名盤ですよね。盲点でしたorz

その中でも、「Perfect Day」は何回聞いても名曲ですよね。思えばLou Reedのアルバムに手をつけたのもこのトレスポがキッカケでした。

で・・め組の大吾なんですが・・
>ちなみに荒さんはプロスト。
ちょっwwwwwwそれは初耳です。そして荒さん似すぎですwwwwww

ラウダは私もそこまで存じないんですが・・五味さん自身の精神力は常人の及びもつかない所に位置してますよね。
「地獄に戻る」という形容の仕方がまた曽田さんらしいというか、ウマイですね。

シャカリキでもそうですが、この作者は本当にモータースポーツが好きなんだな、と痛感できます。
今CAPETAでその趣味をおもっきり好きなように描けてる気がします。

酔っておられたようですが、全然普通の文章だと思いますよw
そして私も飲酒中によく返信してるのは秘密です(ぁ

って今日は飲んでませんよw
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