「君の名は。」感想
約4年ぶりの更新(汗
遅ればせながら、現時点(2016年10月)で興行収入が約130億だとか言われている映画、「君の名は。」を観て来たのでその感想でも。
~以降ネタバレ全開でお送りします~
[映像面]
騒がれているだけあって映像面は本当に素晴らしかった。
最近のアニメは地上波だろうが映画だろうが非常に映像が綺麗なのだが、流石は新海さん、雲や光が移り行く空の描写は圧巻の一言。
邦画アニメもついにここまで来たか・・・!
[ストーリー面]
問題はここからである。
そもそも今回の記事を書くキッカケが上記の映像面と比べて、ストーリー面ではどうも不完全燃焼と思えてしょうがなかったからなのだが、中盤までのグングン盛り上がっていくテンポの良さが終盤に失速した感が否めなかった。
具体的には、あの黄昏時に二人がはじめて出会うシーンからクライマックスに入っていくのだが、二人が出会い、名前を忘れないようにお互いの手にメモしようとするも結局時間が足りず、(かつ瀧君はメモを告白に使ってしまうことで、)失敗に終わってしまう。
一方で、この時点では隕石から街を救うというミッションは残っているため、映画としてのクライマックスはまだまだ終わっていないことになる。
結果的に、後日談で三葉や友人の奮闘により間一髪で街は救われたことが分かるのだが、ここであろうことか三葉と瀧君は再び互いの名前どころか入れ替わっていた記憶さえも綺麗さっぱり忘れてしまっている。
不完全燃焼と感じたのは正にこの点で、観ている側としては、二人が口噛み酒をキッカケに最後の入れ替わりを果たし、黄昏時に感動の対面、最終的には間一髪で隕石から街を救うという、盛り上げに盛り上げまくった流れが記憶を無くすことで一旦ブツリと切られてしまうのである。
記憶を無くした影響で、二人の再会はここから五年後に持ち越されることになるのだが、ここからのシーンは蛇足というか、正直無駄に上映時間を稼いでいるようにしか感じなかった。
ではどんなエンディングなら良かったのか?と問われたならば、あくまで一例だが、三葉の方は何らかの方法で瀧君のことを覚えており、瀧君の中の三葉の記憶が消えていく直前に、あの黄昏時の場所に3年後の三葉が逢いに来て、瀧君との入れ替わりにより街は救われたことを報告し、更には瀧君の告白に対して自分の想いを改めて告げることで、瀧君の中で消え行く記憶を繋ぎ止めることが出来たならば、(かなり強引だが)最高潮に盛り上がったまま「君の名は。」のエンドロールに繋げれたのではなかろうか。
と言うのも、互いの記憶を無くすことは避けれないにしろ、高校在学から就活までの五年間、瀧君が間接的に三葉と街を救ったにも関わらず、何か大事なことを忘れているという空虚感を持ちながら過ごしていく様子を観ているのは非常にモヤモヤした。
しかもそれまで瀧君が恋心を抱いていたバイトの先輩には以後もアタックもかけていなかったのか(途中で三葉を好きになった影響?)、五年後には先輩は他の誰かと結婚、更には自分の幸せについて心配されるというトドメつきである。瀧君報われない。
一応、三葉とも再会して映画タイトルの通り、互い名前を尋ね合ってハッピーエンドにはなるのだが、やはり黄昏時~再会まで五年も空ける必要があったのか?という疑問は残る。
[総評]
ただし、ここまでストーリー展開に不満を述べるのもやはりそれを差っ引いても十二分に面白い映画だったからであり、映画館で体感した独特の新海ワールドはなかなか忘れられそうにない。
久々に映画館まで足を運んで良かった!
遅ればせながら、現時点(2016年10月)で興行収入が約130億だとか言われている映画、「君の名は。」を観て来たのでその感想でも。
~以降ネタバレ全開でお送りします~
[映像面]
騒がれているだけあって映像面は本当に素晴らしかった。
最近のアニメは地上波だろうが映画だろうが非常に映像が綺麗なのだが、流石は新海さん、雲や光が移り行く空の描写は圧巻の一言。
邦画アニメもついにここまで来たか・・・!
[ストーリー面]
問題はここからである。
そもそも今回の記事を書くキッカケが上記の映像面と比べて、ストーリー面ではどうも不完全燃焼と思えてしょうがなかったからなのだが、中盤までのグングン盛り上がっていくテンポの良さが終盤に失速した感が否めなかった。
具体的には、あの黄昏時に二人がはじめて出会うシーンからクライマックスに入っていくのだが、二人が出会い、名前を忘れないようにお互いの手にメモしようとするも結局時間が足りず、(かつ瀧君はメモを告白に使ってしまうことで、)失敗に終わってしまう。
一方で、この時点では隕石から街を救うというミッションは残っているため、映画としてのクライマックスはまだまだ終わっていないことになる。
結果的に、後日談で三葉や友人の奮闘により間一髪で街は救われたことが分かるのだが、ここであろうことか三葉と瀧君は再び互いの名前どころか入れ替わっていた記憶さえも綺麗さっぱり忘れてしまっている。
不完全燃焼と感じたのは正にこの点で、観ている側としては、二人が口噛み酒をキッカケに最後の入れ替わりを果たし、黄昏時に感動の対面、最終的には間一髪で隕石から街を救うという、盛り上げに盛り上げまくった流れが記憶を無くすことで一旦ブツリと切られてしまうのである。
記憶を無くした影響で、二人の再会はここから五年後に持ち越されることになるのだが、ここからのシーンは蛇足というか、正直無駄に上映時間を稼いでいるようにしか感じなかった。
ではどんなエンディングなら良かったのか?と問われたならば、あくまで一例だが、三葉の方は何らかの方法で瀧君のことを覚えており、瀧君の中の三葉の記憶が消えていく直前に、あの黄昏時の場所に3年後の三葉が逢いに来て、瀧君との入れ替わりにより街は救われたことを報告し、更には瀧君の告白に対して自分の想いを改めて告げることで、瀧君の中で消え行く記憶を繋ぎ止めることが出来たならば、(かなり強引だが)最高潮に盛り上がったまま「君の名は。」のエンドロールに繋げれたのではなかろうか。
と言うのも、互いの記憶を無くすことは避けれないにしろ、高校在学から就活までの五年間、瀧君が間接的に三葉と街を救ったにも関わらず、何か大事なことを忘れているという空虚感を持ちながら過ごしていく様子を観ているのは非常にモヤモヤした。
しかもそれまで瀧君が恋心を抱いていたバイトの先輩には以後もアタックもかけていなかったのか(途中で三葉を好きになった影響?)、五年後には先輩は他の誰かと結婚、更には自分の幸せについて心配されるというトドメつきである。瀧君報われない。
一応、三葉とも再会して映画タイトルの通り、互い名前を尋ね合ってハッピーエンドにはなるのだが、やはり黄昏時~再会まで五年も空ける必要があったのか?という疑問は残る。
[総評]
ただし、ここまでストーリー展開に不満を述べるのもやはりそれを差っ引いても十二分に面白い映画だったからであり、映画館で体感した独特の新海ワールドはなかなか忘れられそうにない。
久々に映画館まで足を運んで良かった!
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